ぎゅうぎゅう詰めの本棚に戻せなかったから仕方なく買ってみた雑誌「広告」
なんだか今の自分に刺さる内容ばかりだった。
「弱い自分を受け入れられなくて自己否定する現代の日本人」について書かれた記事を
アレンジしてここに書き留めておく。
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「自我」という概念は、長らく日本にはないものでした。
江戸時代までの日本の画家が自画像をほとんど描かなかったように、
自分を客観視する視点がなくて、
花鳥風月や世間の中にいる自分だけがありました。
「世間」=「私」で、
生まれたら、親の仕事をやり、町の人と仲良くして、他の人とどう違うかなど考えずに生きてきました。
明治に入り、西洋的な「自我」という概念が入ってきました。
でもそれは日本人にとっては「借り物」な感じが今でもあります。
今や、自我が確立していないにも関わらず、競争原理や自己責任を求められる時代になりました。
「世間」という受け皿を持たなくなり、自分にばかり目がいくようになりました。
「常にポジティブシンキングでいる私」みたいなステレオタイプな自己イメージしか持たず、
自己啓発や自己実現に取り組むあまり、
自分が今までやってきたことを全否定して、
「もっとすごいものがあるんじゃないか」という意識を持つようになりました。
そして、ちょっとでもうまくいかないと、
失敗した自分の目でしか見ていないから、
「私って何もできない」「生きる価値がない」「もう、だめだ」と近視眼的な考えに陥りがちに。
そして集団催眠みたいにスピリチュアルに走る人も出てきました。
そんなあなたへの処方箋はこれ↓
1.身近な希望を叶えることに幸せがある、という考え方をもつ。
抽象的な概念や大きなプログラムをいきなり考えてもわけわからなくなるので。
2.失敗したときは、少し離れて、目線を遠くにおいてみる。
すると不幸だと思っていたものが、たいしたことのない違ったものに見えてくる。
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そうなんです、私も肉体的に乱視近視な上に、考えも近視眼的でして。
ちょっと解決の糸口が見つかったような・・・
ところで「自我」って何ですか?
老子の「たかの知れた社会」に書かれているものとはまた別の観点が得られた。