初台オペラシティーで開催中の
ヴェルナー・パントン展
今年の展覧会ベスト3に入る面白さでした。
(ちなみにベスト3の他2つは、「ゴーギャン展」と「ピカソとクレーの生きた時代」
詳細は、年末の「2009年振り返り特集」で取り上げる予定です)
「ヴェルナー・パントンなんて知らんよ。何者?」
--- こんなおじさんです。
デンマーク出身の建築家・デザイナー
1926年生まれ1998年没
パントンといえば、
パントンチェアのイメージが強いそうですが・・・
(筆者は知らなかった)
レストラン、ホテル、オフィスの空間デザインやテキスタイル、
自身の美術展デザインも手がけていたようです。
上記は、北欧のホテルのレストラン
そうとう紫がかった空間です。
よくクライアントが許可したなと・・・
残念ながら5年後に模様替えしています。
他にも内装デザインを手がけたオフィスが、照明の使いすぎで火事になったり、
現存するパントン空間はほとんど無いそうです。
パントンは自身の作品について多くを語らなかったようです。
でも、自分の感覚・アイデア・想いをひねることなく
ストレートに作品に反映していたそうです。
上記の紫がかった空間、
何となく、宇宙的でもあり、細胞膜のようでもあります。
パントンが意欲的に作品を創りだした
1960年〜1970年代は
「2001年宇宙の旅」、「ミクロの決死圏」など
宇宙や生命に人々が想像力を膨らませていた時代でした。
1970年の大阪万博。太陽の塔の内部は、
パントンの手がけた空間と近いものを感じます。
国も違うのに、不思議ですね。
今回の展覧会では、パントンの手がけた空間「ファンタジー・ランドスケープ」等の再現もあります。
まさに、パントンの「インナーワールド」を体験できる貴重な機会です。
展覧会のデザインを手がけたのは、
カフェ モントークやロータスの空間デザインを手がけた山本宇一さんで、
かなりかっちょいい空間になっています。
パントンを知らない人でも楽しめます。
ヴェルナー・パントン展
期 間:2009年10月17日[土]─ 12月27日[日]
会 場:東京オペラシティアートギャラリー(3Fギャラリー1・2)
開館時間:11:00 ─ 19:00(金・土は20:00まで/最終入場は閉館30分前まで)
URL:
http://www.operacity.jp/ag/exh111/